車校の初めての技能教習|乗る前の確認とエンジンのかけ方

車校の初めての技能教習で運転席に座り、ハンドルに手を添えた様子のアイキャッチ

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明日が車校の初めての技能教習で、『何をするんだろう』『うまく動かせなかったらどうしよう』とそわそわしている方も多いはずです。車に乗るのも運転席に座るのも初めて、という人なら、なおさら緊張しますよね。

結論から言うと、1回目の技能でいきなり上手に走れる人はほとんどいません。見られているのは上手さより、乗る前の確認からエンジンのかけ方、降りるまでの手順を順番どおりにできるかです。

この記事では、初回の流れを3つの場面に分けて、前日にできる準備まで紹介します。

目次

車校の初めての技能では何をする?

先に結論

初めての技能教習は、車の周りの確認、乗り方、シートとミラーの合わせ方、エンジンのかけ方、発進と停止が中心です。教官が隣で一つずつ教えてくれるので、予習がなくても大丈夫です。

『初日から運転させられるの?』と心配になりますよね。実は、1回目の多くの時間は、運転を始める前の準備に使われることが多いんです。

車校(自車校とも呼ばれます)の技能教習は、1時限50分と道路交通法施行規則で決まっています。最初の1時限は、乗る前の確認から短い距離を走って止まるところまで、という流れがよくあるパターンです。

どこまで進むかは車校や教官、その日の様子で変わります。何回目から本格的にコースを走るかも決まっていないので、あせらなくて大丈夫ですよ。

初回によく出てくる言葉

初めての教習では、聞き慣れない言葉が次々に出てきます。先に意味を知っておくと、説明がすっと入ってきます。

言葉意味
技能教習(実技)実際に車を運転して練習する教習
配車券・配車の手続きどの車に乗るかを決める手続き(ない車校もある)
ルームミラー運転席の前の上にある、後ろを見る鏡
ドアミラー車の左右の外側についている鏡
パーキングブレーキ止めた車が動かないようにするブレーキ。ハンドブレーキとも呼ぶ
合図方向指示器(ウインカー)で、曲がる・発進することを周りに知らせること

配車の手続きのやり方や何分前に済ませるかは、車校によって違います。入校時の説明か、受付で確かめておきましょう。

AT車とMT車で初回は違う?

『MTで申し込んだけど、いきなりクラッチ操作から?』と気になる方もいますよね。警察庁の案内では、令和7年4月1日から、MTの教習もAT車を中心に行い、クラッチやギアの操作だけをMT車で練習する方式に変わっています。

そのため、MTの人も最初はAT車で基本を覚える流れになることが多いです。どの時限からMT車に乗るかは車校によって違うので、時間割で確かめておきましょう。

初回の流れを3つの場面で見る

先に結論

初めての技能は「乗る前」「乗ってから発進まで」「走り終えて降りるまで」の3つに分けて覚えると、頭の中が整理されて緊張しにくくなります。

『車校での車乗り方って、そんなに細かく決まっているの?』と思いますよね。運転の手順は覚えることが多く見えます。

でも、場面ごとに分けると、それぞれでやることは数個しかありません。

下の表は、この記事で初回の流れを3つの場面に分けたものです。教則の手順と、警察庁の技能試験の採点基準をもとにまとめました。

場面やること見落としやすい所
1. 乗る前車の前後と下を見る、後ろから来る車を確かめてドアを開ける車の下や後ろを見ずに乗ってしまう
2. 乗ってから発進までドアを閉める、シートとミラーを合わせる、シートベルト、ブレーキを踏んでエンジンをかける、合図と安全確認をして発進ミラーの確認やシートベルトを忘れる
3. 走り終えて降りるまで止まる、パーキングブレーキをかける、エンジンを切る、後ろを目で見てからドアを少し開けて降りる後ろを見ずにドアを開けてしまう
初めての技能教習の流れを、乗る前、乗ってから発進まで、走り終えて降りるまでの3つの場面に分けた図解

警察庁の技能試験の基準では、採点は「乗車する時から下車する時まで」とされています。検定はまだ先ですが、1回目からこの流れで練習しておくと、あとでとても楽になります。

場面1:車に乗る前の確認

先に結論

車校で乗る前の確認は、車の前後に人がいないか、車の下に子供がいないかを見ることから始まります。ドアを開ける時は、後ろから車が来ていないかを確かめましょう。

『初めて車乗るのに、乗る前にも確認があるの?』と驚く方もいるかもしれません。実は、警察庁の「交通の方法に関する教則」に、乗る前の確認がはっきり書かれているんです。

教則では、車に乗る前に車の前後に人がいないか、車の下に子供がいないかを確かめるよう書かれています。さらに、乗り降りする時は後方から来る車がないかを確かめることも書かれています。

乗る前の確認の流れ
  1. 車の前と後ろに人や物がないかを見る
  2. 車の下に子供や物がないかを見る
  3. 運転席側のドアの横に立ち、後ろから車が来ていないかを目で確かめる
  4. ドアを開けてすばやく乗り込む

ライトの確認や点検を教わることもある

車校によっては、乗る前に車の周りを回って、ライトやタイヤの様子を見る点検のやり方を教わることもあります。教則にも「自動車の点検」という節があり、運転する前の心得として扱われています。

車校のライト点検のやり方や順番は、教習所や教官によって違います。教わった時は、その車校の手順どおりにやってみてください。

服装と靴も「乗る前」の準備

運転しやすい靴かどうかも、乗る前の大事な準備です。厚底やかかとの高い靴を禁止している車校もあるので、服装の決まりは車校の服装と靴で確かめておきましょう。

場面2:乗ってからエンジンをかけて発進するまで

先に結論

乗ったらドアを閉め、シートとミラーを合わせ、シートベルトを締めます。エンジンはブレーキを踏んでからかけ、合図を出して前後左右を確かめてから発進します。

車校のエンジンかけるまでの流れは、慣れてしまえばあっという間です。ただ、初めてだとどれから手をつけていいか迷いますよね。

ドアの閉め方

教則では、ドアを閉める時は少し手前で一度止め、力を入れて閉めるよう書かれています。半ドアのまま走ると、採点基準では「安全措置不適」として5点の減点です。

シートの合わせ方

教則では、シートの前後の位置は、ペダルを奥まで踏み込んだ時にひざがわずかに曲がる位置とされています(教則ではクラッチペダルを例にしています)。背もたれは、ハンドルに両手を掛けた時にひじがわずかに曲がる位置が目安です。

シートの合わせ方が合っていないと、採点基準では「運転姿勢不良」として減点の対象になります。最初に時間をかけて合わせておくと、ペダルもハンドルも操作しやすくなりますよ。

ミラーの合わせ方とシートベルト

乗ってから発進までに合わせるルームミラーと運転席の写真

ルームミラーとドアミラーは、座った姿勢のまま後ろが見えるように合わせます。採点基準では、発進する時にミラーが合っているか確かめないと5点の減点です。

シートベルトを締めずに走ると、採点基準では10点の減点になります。ミラーとシートベルトは、毎回セットで確かめるくせをつけておきましょう。

車校のエンジンのかけ方

AT車のエンジンは、ブレーキペダルをしっかり踏んでからかけるのが基本です。採点基準でも、AT車でブレーキを踏まずにエンジンをかけると5点の減点とされています。

エンジンをかけてから発進するまでの運転手順
  1. ブレーキペダルをしっかり踏む
  2. シフトレバーの位置を教官の説明どおりに確かめる
  3. エンジンをかける
  4. ブレーキを踏んだまま、シフトレバーを走る位置に入れる
  5. パーキングブレーキを戻す
  6. 合図を出し、ミラーと目で前後左右を確かめる
  7. ブレーキをゆっくりゆるめて発進する

教則では、方向指示器などで発進の合図をし、もう一度ミラーなどで前後左右の安全を確かめてから発進するよう書かれています。パーキングブレーキを戻し忘れたまま走ると、採点基準では5点の減点です。

よくある失敗

初回で多いのは、発進の合図を出し忘れる、パーキングブレーキを戻し忘れる、ミラーを合わせないまま走り出す、の3つです。どれも慣れれば自然にできるようになるので、最初は1つずつ声に出して確かめていきましょう。

エンジンのかけ方やシフトの操作は、車の種類によって少しずつ違います。教官が説明してくれる手順を、その場で一度声に出してなぞってみると覚えやすいですよ。

場面3:走り終えて車を降りるまで

先に結論

走り終えたら、決められた場所に止まり、パーキングブレーキをかけてエンジンを切ります。降りる前に後ろを目で見て、ドアを少しだけ開けてから降りましょう。

『止まったら終わり』と気がゆるみやすいところですよね。実は、降りる時の確認も採点の範囲に入っているんです。

教則では、降りる時はまずドアを少し開けて一度止め、安全を確かめてから降りるよう書かれています。採点基準では、ドアを開ける前に後ろを目で確かめないと「安全不確認」として10点の減点です。

降りる前のチェック
  • 決められた場所に止まったか確かめる
  • パーキングブレーキをかける
  • シフトレバーを止める位置に入れてエンジンを切る
  • 後ろから車や人が来ていないかを目で見る
  • ドアを少し開けて一度止め、もう一度確かめてから降りる

止まる位置は少しずつ合わせていけばいい

最後に止まる場所は、毎回ぴったり合わせるのが難しいところです。警察庁の採点基準では、場内で走り終える時に止まる目標から約0.3m以上離れると「停止位置不適」として5点の減点になります。

初回から合わせられなくても大丈夫です。教官に「どこが見えたらブレーキを踏み始めればいいですか?」と目安を聞いておくと、回を重ねるごとに近づいていきますよ。

教官から、その日のよかった所と次の課題を伝えてもらえることが多いです。言われたことは、降りてすぐにメモしておくと次の教習に生かせます。

初めての技能でよくある相談

先に結論

初回の技能では「予習したほうがいい?」「うまくできなかったけど大丈夫?」「何回目から本格的に走る?」という相談がよく見られます。

ここでは、知恵袋などでよく見かける相談を、要約して答えていきます。

初めての技能の前に、教本で予習したほうがいい?

『教本で予習したほうがいいですか?』という質問はとても多いです。結論から言うと、細かい操作まで覚えなくても大丈夫ですが、流れだけ目を通しておくと安心です。

おすすめは、この記事の3つの場面の表を前日に一度見ておくことです。何をするかの順番が頭に入っているだけで、当日の説明がぐっと分かりやすくなります。

1回目でうまくできず、落ち込んでいる

『段差に落ちそうになったり、カーブのあとまっすぐ戻れなかったりした』という相談もよく見かけます。2回目以降が不安になりますよね。

ただ、初回はほとんどの人がぎこちないものです。規則でも、技能の時限数は上達の様子に応じて延びることが前提になっています。

次の教習の前に、教官にこう聞いてみてください。

「次の時間で、いちばん気をつけたほうがいいのはどこですか?」

課題を1つに絞ってもらうと、2回目のほうが落ち着いて運転できます。気持ちが重い時は車校が怖い・不安な時はも読んでみてください。

配車の手続きは何分前に済ませればいい?

『明日初めての技能なのに、配車券を何分前に取ればいいか分からない』という相談もかなり多いです。結論から言うと、決まりは車校ごとなので、入校時の案内か受付で聞くのが確実です。

迷う時は、教習が始まる時間より早めに着いておくと安心です。初回は建物の中で迷ったり、どの車に乗るか探したりして、思ったより時間がかかることがあります。

受付ではこんなふうに聞いてみてください。

「明日が初めての技能なんですが、何分前までに来て、何をしておけばいいですか?」

学科の内容が分かっていないと怒られる?

『まだ学科で習っていないことを聞かれたらどうしよう』と心配する方もいます。初めての技能は、教官が一つずつ説明しながら進める時間なので、知らないことがあって当然です。

分からない言葉が出てきたら、その場で聞き返して大丈夫です。聞き返すことは、安全に運転するための大事な確認なんです。

何回目から本格的にコースを走る?

『何回目から車に乗って走るの?』という質問もあります。技能教習は1回目から車に乗るのが一般的ですが、コースのどこをいつ走るかは車校と教官の進め方しだいです。

第一段階の全体の流れを知っておくと、いまどの辺りかが分かりやすくなります。詳しくは車校の第一段階とは?で紹介しています。

緊張する人のための前日と当日の準備

先に結論

緊張を小さくするには、前日に手順を一度なぞり、当日は時間に余裕を持って着くことが効きます。持ち物と服装の準備も、前日のうちに済ませておきましょう。

『緊張して、終わったあとも足が震えていた』という声もよく聞きます。自車校での初めての運転なら、それが普通なんです。

緊張は、知らないことが多いほど大きくなります。前日の準備で「分かっていること」を増やしておくと、当日の気持ちがずいぶん楽になりますよ。

前日と当日にやっておくこと
  • 3つの場面の流れを声に出して一度なぞる
  • 運転しやすい靴と服を用意しておく
  • 教習の持ち物を前日にかばんに入れておく
  • 配車の手続きがある車校なら、何分前に済ませるかを確かめる
  • 当日は時間に余裕を持って着き、深呼吸してから乗る
前日に3つの場面の流れをなぞり、靴と持ち物を用意しておく準備をまとめた図解

持ち物は車校の持ち物リストにまとめています。眼鏡やコンタクトが必要な人は、忘れないようにかばんに入れておきましょう。

緊張の中身ごとに準備を変える

ひと口に緊張といっても、中身は人それぞれです。自分がどれに近いかを考えて、準備を選んでみてください。

緊張の中身よくある心の声前日にできる準備
手順が分からない『何から始めるの?』3つの場面の表を一度見ておく
車を動かすのが怖い『ぶつけたらどうしよう』教官のブレーキもあることを思い出す
時間や場所が不安『遅れたらどうしよう』集合場所と配車の手続きを確かめる
うまくできるか不安『みんなより下手だったら?』初回は手順を覚える日だと割り切る

教習車には、助手席側にも教官用のブレーキがついているのが一般的です。危ない時は教官が止めてくれるので、一人で背負いこまなくて大丈夫ですよ。

教官に伝えておくと楽になること

初めてで不安なら、乗る前にひと言伝えておくのも手です。たとえば、こんな言い方があります。

「車を運転するのは今日が初めてなので、ゆっくり教えてもらえると助かります」

教官も、生徒の様子を知ったうえで教え方を考えてくれます。言いにくい時は「初めてです」だけでも十分ですよ。

予約や通い方がつらい時は

初めての技能を終えたあと、予約の取りにくさや通う時間の確保に悩む人もいます。間があくと、せっかく覚えた手順を忘れてしまいがちです。

まとまった休みがあるなら合宿で一気に取る方法もありますし、通いやすい車校を探し直す人もいます。通い方を見直したい時は、車校や合宿免許の探し方も知っておくと選択肢が広がります。

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よくある質問

車校の初めての技能で、いきなり運転しますか?

多くの場合、1回目から運転席に座り、エンジンをかけて短い距離を走るところまで進みます。どこまで進むかは車校や教官、その日の様子で変わります。

自車校の技能1回目は、何を持っていけばいいですか?

車校から指定された物を持っていきます。指定の持ち物は車校によって違うので、入校時の案内で確かめておきましょう。眼鏡やコンタクトが必要な人は、それも忘れずに。

エンジンのかけ方を間違えたら怒られますか?

初回は手順を覚える時間なので、間違えても教官が説明しながら直してくれます。ブレーキを踏んでからかける、という基本だけ先に覚えておくと安心です。

車校のライトの確認は毎回やりますか?

乗る前の点検をどこまで行うかは、車校や教官によって違います。教わった時はその手順どおりにやり、分からない時は教官に聞いてみてください。

初めて車に乗る日に気をつけることは?

運転しやすい靴で行くこと、時間に余裕を持って着くこと、乗る前に車の周りを見ることの3つです。分からないことはその場で聞いて大丈夫です。

まとめ

この記事の要点
  • 車校の初めての技能は、乗る前の確認から発進、停止、降りるまでの手順を覚える時間
  • 流れは「乗る前」「乗ってから発進まで」「走り終えて降りるまで」の3つに分けると覚えやすい
  • エンジンはブレーキを踏んでからかけ、合図と安全確認をしてから発進する
  • 降りる時は後ろを目で見て、ドアを少し開けてから降りる
  • 前日に手順をなぞり、当日は余裕を持って着くと緊張が小さくなる
車校ガイド

車校ガイド 編集部

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