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車校に入ったばかりで、『第一段階って何をするの?』『いつ仮免までたどり着けるの?』と気になっている方も多いはずです。時間割を見ても、技能と学科がばらばらに並んでいて全体が見えにくいですよね。
結論から言うと、車校の第一段階は「教習所の中のコースで車の基本を身につけ、仮免をもらうまで」の期間です。技能は12時限、学科は10時限が法令の基準で、最後にみきわめと修了検定があります。
この記事を読むと、第一段階の中身と順番、つまずきやすい所と次の一歩が分かります。
車校の第一段階とは?一段階で身につけること
第一段階は、法令では「基本操作及び基本走行」と呼ばれる段階です。教習所のコースの中で、発進や停止、カーブ、交差点などを練習し、仮免を受けるための力をつけます。
車校(自車校とも呼ばれます)の教習は、大きく第一段階と第二段階に分かれています。第一段階は場内、第二段階は路上が中心です。
道路交通法施行規則では、第一段階の技能を「基本操作及び基本走行」、第二段階の技能を「応用走行」と書いています。車校で「一段階」「二段階」と呼ぶのは、この区切りのことなんです。
第一段階と第二段階の違いをざっくり比べる
| 比べる所 | 第一段階 | 第二段階 |
|---|---|---|
| 走る場所 | 教習所の中のコース | 主に一般の道路 |
| 技能の時限(AT) | 12時限 | 19時限 |
| 技能の時限(MT) | 12時限 | 23時限 |
| 学科 | 学科(一)10時限 | 学科(二)16時限 |
| 1日に受けられる技能 | 2時限まで | 3時限まで(3時限続けては不可) |
| 段階の終わり | みきわめ、修了検定、仮免 | みきわめ、卒業検定 |
時限数は道路交通法施行規則の別表第四、1日の上限は同じ規則の第33条にある基準です。1時限は50分で、上達の様子によって時限が延びることもあります。
令和7年4月1日から、MTの教習はAT車を中心に行い、クラッチやギアの操作だけをMT車で練習する方式に変わりました。いまの規則では、MTも第一段階は12時限です。古い情報だと違う数字が書かれていることがあるので、通う車校の時間割で確かめておきましょう。
全体の流れは車校とは?自動車学校で免許を取る流れでまとめています。
第一段階は「3つのパート」に分けると見通しが立つ
第一段階の12時限は、ざっくり「基本操作」「コースの走行」「みきわめ・修了検定」の3つに分けて考えると、いまどこにいるかが分かりやすくなります。
時間割に「第一段階 技能 5」のように番号が並んでいると、『あと何をやれば終わるの?』と不安になりますよね。そこで、中身でパートに分けてみるのがおすすめです。
下の表は、この記事で独自に分けた目安です。どの時限で何をやるかの順番は車校ごとに違うので、パートの区切りは目安として見てください。
| パート | 主な中身 | つまずきやすい所 | 次の一歩 |
|---|---|---|---|
| 1. 基本操作 | 乗る前の確認、シートとミラーの合わせ方、エンジンのかけ方、発進と停止、ハンドルの回し方 | 発進がぎくしゃくする、止まる位置がずれる | 手順を声に出して覚える |
| 2. コースの走行 | 外周や周回コース、交差点の右左折、S字、クランク、坂道、踏切 | カーブで膨らむ、クランクで脱輪しそうになる | 目線と速度を先に決めておく |
| 3. みきわめ・修了検定 | 第一段階の総まとめの確認、修了検定(場内の技能検定) | 緊張で確認を飛ばす、検定コースを覚えきれない | 確認の順番を体に入れる |

パート1:基本操作は「順番」を覚える時期
最初の数時限は、車に乗るまでの確認と、走って止まるまでの操作が中心です。道路交通法施行規則では、教習の中で模擬運転装置(シミュレーター以外)を使う時間は第一段階で1時限までとされています。
ここで大事なのは、上手に走ることより順番を覚えることなんです。初回の流れは車校の初めての技能教習で詳しく紹介しています。
パート2:コースの走行は「目線」と「速度」がカギ
コースに出ると、S字やクランクのような狭い道、坂道、踏切が出てきます。ここで止まってしまう方が一番多いところです。
狭い道のコツはクランク・S字のコツにまとめています。目線を遠くに置いて、手前で十分に速度を落とすだけでも、ぐっと通りやすくなりますよ。

坂道では、止まってから下がらずに発進できるかが見られます。警察庁の採点基準では、坂道などで車が後ろに下がる「逆行」は、約0.3m以上で減点の対象です。
踏切では、手前で止まって窓を開け、左右を目と耳で確かめる練習をします。採点基準では、踏切の直前で左右を目で確かめないと「安全不確認」として10点の減点です。
パート3:みきわめと修了検定は「確認」で差がつく
最後は、第一段階の総まとめです。規則では、第一段階の最後の時限で教習の効果を確かめ、良好な人だけが第二段階に進めます。
この確認は、車校では「みきわめ」と呼ばれることが多いです。中身はみきわめとは?で紹介しています。
第一段階の技能(実技)では何をする?
車校の実技(技能)は、乗る前の確認から降りるまでが毎回ひとセットです。走り方だけでなく、確認と合図、止まる位置まで見られていると考えておきましょう。
『車校の実技って、ずっと運転してるだけ?』と思うかもしれません。実は、乗る前と降りる時の確認も、技能教習の大事な一部なんです。
警察庁の技能試験の基準では、採点は「乗車する時から下車する時まで」とされています。修了検定もこの基準に準じるので、普段の教習から同じ流れで練習しておくと安心です。
- 車の周りを見て、前後に人がいないか、車の下に子供がいないかを確かめる
- 後ろの車に気をつけて乗り、ドアをしっかり閉める
- シートとミラーを合わせ、シートベルトを締める
- ブレーキを踏んでエンジンをかけ、合図を出して前後左右を確かめてから発進する
- その日の課題(カーブ、交差点、狭路など)を練習する
- 決められた場所に止まり、後方を目で見てからドアを少し開けて降りる
1から4と6は、警察庁の「交通の方法に関する教則」に書かれている乗り降りと発進の手順に沿っています。毎回同じ順番でやれば、検定の日も迷わずにすみます。
無線教習やシミュレーターが入ることも
規則では、第一段階で無線指導装置を使う教習は3時限までとされています。教官が隣に乗らず、無線で指示を受けながら走る教習です。
詳しくは無線教習とは?で紹介しています。初めての時は緊張しますが、コースに慣れてきた頃に入ることが多いので、落ち着いて指示を聞いてみてください。
1日2時限までという決まり
第一段階の技能は、1日2時限までと規則で決まっています。12時限を最短で受けても、技能だけで6日分はかかる計算です。
予約の取り方や通う頻度は車校のスケジュールの組み方も参考にしてみてください。
第一段階の学科では何を習う?
第一段階の学科は「学科(一)」と呼ばれ、規則では10時限です。修了検定を受ける前に、学科(一)を全部終えている必要があります。
技能に目が向きがちですが、学科も第一段階の大事な柱です。規則では、学科(一)は「応用走行を行うために必要な知識の教習」とされています。
信号や標識、交差点の通り方、歩行者の守り方など、仮免の学科試験に出る範囲と重なる内容です。仮免の学科試験は、警察庁の通達で文章問題50問、制限時間30分、9割以上の成績で合格とされています。
効果測定は車校ごとの模擬テスト
多くの車校では、仮免の学科試験の前に「効果測定」という模擬テストがあります。法令に決まりはなく、車校が独自に行うものなので、合格ラインや受ける回数は車校によって違います。
受け方の目安は効果測定とは?で紹介しています。
- 時間割で学科(一)の番号を全部受けたか確かめる
- 受け忘れた番号がある時は、次にいつ開講されるかを受付で聞く
- 効果測定の受け方と合格ラインを、通う車校の案内で確かめる
- 仮免の学科試験の日程を早めに聞いておく
学科の番号を1つ取りこぼすだけで、修了検定が先に延びることもあります。技能の予約と同じくらい、学科の受講状況も見ておきましょう。
みきわめから仮免までの流れ
第一段階の終わりは「みきわめ良好、修了検定に合格、仮免の学科試験と適性試験に合格、仮免許の交付」という順番です。仮免が出たら、第二段階の路上に進めます。
『修了検定と仮免試験って同じもの?』と混乱しやすいところですよね。実は、技能の検定と学科の試験は別々にあるんです。
- 技能12時限と学科(一)10時限を終える
- 最後の時限で教習の効果を確かめてもらい、良好をもらう(みきわめ)
- 車校の中で修了検定(技能)を受けて合格する
- 修了証明書をもらう
- 修了検定の日から3か月以内に、仮免の学科試験と適性試験に合格する
- 仮免許が交付され、第二段階に進む

道路交通法では、修了証明書を持っていて修了検定の日から3か月を過ぎていない人は、仮免の技能試験が免除されます。だから、車校で修了検定に受かれば、残りは学科と適性の試験だけになるんです。
修了検定の合格ライン
修了検定は、仮免許の技能試験の例に準じて行われます。採点は100点からの減点式です。
AT限定なら70点以上で合格です。MTの場合は、警察庁の通達でAT車の項目が70点以上、MT車の項目が60点以上とされています。
修了検定の当日の流れは修了検定とは?で詳しく紹介しています。
みきわめで良好をもらえても、第二段階の技能はその翌日以後でないと受けられません。規則でそう決まっているので、みきわめと第二段階の1時限目を同じ日に予約しないようにしましょう。
修了検定に落ちた時は
規則では、修了検定に合格しなかった人は、さらに1時限以上の技能教習を受けてから次の修了検定を受けます。落ちても、補習で苦手を練習してから受け直せる仕組みです。
補習の考え方は補習とは?を見てみてください。
第一段階でよくある相談
第一段階の悩みで多いのは「みきわめで何度も止まる」「みきわめの時限の数え方が分からない」「検定は速すぎと遅すぎどちらがまし?」の3つです。
ここでは、知恵袋などでよく見かける相談を、要約して答えていきます。
みきわめで何度も止まってしまった。もう遅れている?
みきわめで良好をもらえず、何回目かでやっと通った。『こんなに時間がかかるのは自分だけ?』という相談はとても多いです。
結論から言うと、まったく珍しいことではありません。規則でも、時限数は「技能の修得状況に応じ延長する」とされていて、延びることが前提の仕組みなんです。
大事なのは、何で止まったのかを毎回はっきりさせることです。教官に次のように聞いてみてください。
「今日いちばん直したほうがいい所はどこですか?」
「次の時限で、まず何を意識すればいいですか?」
こう聞くと、次の練習で何をすればいいかがはっきりします。
みきわめは12時限の中に入っている?
『みきわめは時限の中に含まれるの?それとも終わってから別にあるの?』という質問もよく見かけます。
規則では「基本操作及び基本走行の最後の教習時限において」教習の効果を確かめる、と書かれています。つまり、第一段階の最後の時限そのものがみきわめにあたる、という考え方です。
ネットでは第一段階が15時限と書かれていることもあります。これは古い方式の数字とみられるので、いまの規則の12時限で考えておきましょう。
実技を何時間受けても、カーブがうまく曲がれない
『もう何時限も受けているのに、カーブで膨らんでしまう』という相談も目立ちます。補習がついて、余計に焦ってしまう方もいますよね。
カーブが苦手な時は、ハンドルの回し方より先に、カーブの手前の速度と目線を見直してみてください。曲がり始める前に速度を落としきり、曲がる間は出口のほうを見るようにすると、膨らみにくくなります。
教官にはこんなふうに聞いてみるのも手です。
「ハンドルを回し始める場所は、どのあたりを目安にすればいいですか?」
目安の場所を一緒に決めてもらうと、次の時限から同じ動きを繰り返しやすくなります。
検定は速すぎと遅すぎ、どちらがまし?
『スピードを出しすぎるのと、遅すぎるのとどっちがいい?』という相談もあります。結論から言うと、どちらも減点になるので「その場所に合った速さ」が正解です。
警察庁の採点基準では、安全な速度より速すぎると10点か20点、速度を指定された区間で遅すぎると10点の減点です。発進すべき時に約5秒以内に発進しないと「発進手間どり」として5点引かれます。
迷った時は、カーブや狭い道の手前では十分に落とし、直線では指示された速さまでしっかり出す、と覚えておくと安心です。
第一段階を長引かせないためにできること
第一段階を長引かせないコツは、予約の間隔をあけすぎないこと、毎回の課題を1つに絞ること、学科(一)を早めに終えることの3つです。
『仕事や学校が忙しくて、なかなか予約が入れられない』という方もいますよね。間があくと、前回の感覚を思い出すところから始まってしまいます。
- 技能の予約は、できれば数日おきに入れる
- 教習のあと、直された点を1つだけメモしておく
- 次の教習の前に、そのメモと手順を見返す
- 学科(一)は技能と並行して早めに受け終える
- 教習期限(普通免許は9か月以内)を時間割で確かめる
規則では、普通免許の教習は9か月以内に終えることになっています。第一段階で長く止まると、後ろの日程が詰まってしまうので注意しておきましょう。
状況ごとの次の一歩
止まっている理由によって、やることは変わります。自分に近いものを探してみてください。
| いまの状況 | 考えられる理由 | 次の一歩 |
|---|---|---|
| 前回から1週間以上あいた | 感覚が戻るまでに時間がかかる | 次の予約から間隔を詰めて入れる |
| 予約がなかなか取れない | 混む時期や時間帯に重なっている | 空きやすい曜日と時間帯を受付で聞く |
| 同じ所で何度も止まる | 目安の場所や手順があいまい | 教官と目安の場所を一緒に決める |
| 技能は終わったのに検定に進めない | 学科(一)が残っている | 残りの番号と開講日を確かめる |
| みきわめで良好が出ない | 確認や合図が抜けている | 乗る前から降りるまでの手順を見直す |
予約が取りにくい時の工夫は予約が取れない時は?で紹介しています。
運転がうまくいかない時の考え方
カーブがうまく曲がれない、何度も同じ所で止まる。そんな時は『自分は向いてないのかも』と落ち込みますよね。
ただ、第一段階は誰でも最初はぎこちない時期です。気持ちの持ち方は運転が下手すぎると感じたらにもまとめています。
通い方そのものを見直すのも手
予約がなかなか取れない、間があいてしまう。そんな時は、通い方や時期の見直しで変わることもあります。
まとまった休みが取れるなら、合宿でまとめて取るのも選択肢です。近くで通いやすい車校を探し直したい人も、探し方を知っておくと迷いにくくなります。
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よくある質問
車校の第一段階は何時限ありますか?
道路交通法施行規則の基準では、技能が12時限、学科(一)が10時限です。AT・MTとも技能は12時限ですが、上達の様子によって延びることがあります。
第一段階の技能は1日に何時限まで受けられますか?
規則で1日2時限までと決まっています。第二段階になると1日3時限まで受けられます(3時限を続けて受けることはできません)。
第一段階で路上に出ることはありますか?
第一段階の技能は教習所の中のコースで行います。路上に出るのは、仮免許をもらって第二段階に進んでからです。
自車校の第一段階で、教官は毎回同じ人ですか?
担当の決め方は車校によって違います。毎回同じ教官のところもあれば、予約した時間ごとに変わるところもあるので、気になる時は受付で聞いてみてください。
修了検定と仮免の学科試験は同じ日にありますか?
車校によって日程の組み方が違います。修了検定に合格してから3か月以内に仮免の学科試験に合格する必要があるので、日程は早めに車校で確かめておきましょう。
まとめ
- 車校の第一段階は、教習所の中のコースで基本を身につけ、仮免を受けるまでの期間
- 技能は12時限(AT・MT共通)、学科(一)は10時限が規則の基準
- 第一段階の技能は1日2時限まで
- 「基本操作」「コースの走行」「みきわめ・修了検定」の3つに分けると見通しが立つ
- みきわめ良好、修了検定合格、仮免の学科と適性に合格して仮免許の交付という順番





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