車校の高速教習とは?何時間・何をするか、怖い時の準備

車校の高速教習の時間と中身、怖い時の準備を紹介する記事のアイキャッチ。教習車の運転席から見た高速道路の合流

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時間割に「高速」の文字を見つけて、『車校の高速教習って本当に高速道路を走るの?』とそわそわしている方も多いはずです。路上にやっと慣れてきた頃なので、スピードの出る道と聞くと身構えてしまいますよね。

結論から言うと、高速教習は第二段階の技能で1時限、学科で1時限受ける教習です。実際の高速道路を走る車校と、シミュレーターで受ける車校があり、どちらでも合流や車線変更の考え方を学びます。

この記事を読むと、高速教習の中身と、合流の手順、怖い時にしておく準備が分かります。

目次

車校の高速教習とは?何時間・いつ受ける?

先に結論

車校の高速教習は、普通免許の第二段階で行う「高速道路での運転」の教習です。技能は1時限、学科の「高速道路での運転」も1時限で、1時限は50分です。

車校(自車校とも呼ばれます)の高速教習は、警察庁の「教習の標準」で第二段階の項目14「高速道路での運転」として決められています。教習の標準の目標には「高速走行の特性を知り、高速道路において安全に運転ができる」と書かれています。

車校の高速教習は何時間?

『何時間くらい高速道路を走るの?』という疑問は、時限で考えると分かりやすいです。教習の基準を細かく決めた国家公安委員会の規則では、普通免許の高速の技能教習と学科教習をそれぞれ1時限行うとされています。

区分時限中身
学科1時限(50分)学科(二)の「高速道路での運転」
技能1時限(50分)高速道路または運転シミュレーターでの走行
走る距離1人当たりおおむね15キロメートル以上実車でもシミュレーターでも同じ

距離は、警察庁の教習の標準にある1時限当たりの目安です。ほかの教習生と一緒に乗る場合は、一人ひとりがこの距離を運転する形になります。

高速教習を受けられるのはいつ?

高速教習は、第二段階に入ってすぐには受けられません。教習の標準では、次の条件をそろえた後に行うとされています。

高速教習の前にそろえること
  • 学科(二)の「高速道路での運転」を受けている
  • 路上で交通法規に従って走る教習を終えている
  • 方向変換・縦列駐車・急ブレーキの教習を終えている
  • 危険を予測した運転の教習を終えている

つまり、高速教習は第二段階の後半に入ることが多いんです。第二段階の全体の流れは車校の第二段階とは?で紹介しています。

実車で走る場合とシミュレーターで受ける場合

先に結論

車校の高速教習は、高速道路の近くにある車校は実際の高速道路を走り、遠い車校などは運転シミュレーターで行います。どちらになるかは、車校の案内に表示する決まりがあります。

『友達の車校は本物の高速を走ったのに、うちはシミュレーターだった』という話もよく聞きます。実は、これは車校の場所や当日の状況で決まる仕組みなんです。

どちらで受けるかが決まる仕組み

警察庁の教習の標準では、高速教習は原則として道路で自動車を使って行い、次のどれかに当てはまる時は運転シミュレーターで行うとされています。

  • 車校が高速自動車国道などから離れた地域にある時
  • 通行止めや混雑、教習車の異常などで実車で行わない時
  • そのほか、実車で行うのが難しい時

実車で行う時は、高速自動車国道か、最高速度が時速60キロメートルを超えて指定されている自動車専用道路と、それにつながる一般道路を走ります。車校はあらかじめ、コースや教習車を示した計画を公安委員会に出して確認を受ける決まりです。

比べる所実車で走る場合シミュレーターで受ける場合
走る場所高速自動車国道や自動車専用道路車校の中の模擬運転装置
走る距離1人当たりおおむね15キロメートル以上1人当たりおおむね15キロメートル以上
一緒に受ける人ほかの教習生と同乗することがある指導員1人につき3人以下
中止の可能性悪天候や極度の緊張などで中止を検討天気に左右されにくい
学べること本物の速度感、料金所や合流の雰囲気合流や車線変更の手順を落ち着いて練習
車校の高速教習を、実車で走る場合とシミュレーターで受ける場合に分けて比べた図解

ふだんは実車で走る車校でも、通行止めや混雑、天気によっては当日の予定が変わることがあります。『せっかく予約したのに』と残念に感じるかもしれませんが、安全を優先した決まりなんです。

予定が変わった時の扱いは車校によって違うので、予約の時に「天気が悪い時はどうなりますか」と一言聞いておくと安心ですよ。

車校の案内で確かめられる

業界の表示のルール(公正競争規約)では、高速道路の教習が実車かシミュレーターかを、教習所の中やチラシに表示することになっています。これから車校を選ぶ方は、案内や料金表の近くを見てみてください。

シミュレーター教習の中身は車校のシミュレーター教習とは?で詳しく紹介しています。

実車で走る場合の当日の流れ

実車の高速教習では、ほかの教習生と一緒に乗る複数教習になることがあります。教習の標準では、複数教習は運転する機会が均等になるようにするとされています。

例えば、こんな流れが一般的です。

実車の高速教習の流れの例
  1. 車校で今日走る道と注意点の説明を聞く
  2. 一般道路を走って高速道路の入口へ向かう
  3. 1人目が高速道路を運転し、ほかの人は後ろで見る
  4. 途中で運転を交代する
  5. 一般道路を走って車校へ戻り、振り返りをする

交代の場所や順番は車校によって違います。後ろの席に乗っている時間も、合流の様子や車間距離の取り方を見て学べる時間なんです。

シミュレーターで受ける場合

シミュレーターの高速教習は、画面に映る高速道路を、運転席そっくりの装置で走ります。教習の標準では、シミュレーターの教習は指導員1人につき3人以下で、2時限続けて行わないとされています。

教習所の中にある運転シミュレーターの運転席と画面の写真

『シミュレーターだと本番で困らない?』と心配になる方もいますよね。合流や車線変更の手順、速度の感覚はシミュレーターでも練習できます。免許を取った後に初めて高速道路を走る時は、空いている時間帯を選ぶなど、慣らしながら走ってみてください。

高速道路の合流・車線変更の手順

先に結論

高速道路の合流は「加速車線で本線の流れに近い速度まで上げる」「合図を出す」「目で確かめて入る」の順番が基本です。車線変更も、合図と目視の順番は同じです。

知恵袋には、車校の高速道路の教習が終わったのに、合流の時にどこを見ればいいか分からないという相談があります。高速道路の合流は、一般道路より速度が高いので、見る順番を決めておくことが大事なんです。

合流の手順

順番やること見る所
1本線への入口に入ったら、加速車線の長さを見る前方と加速車線の先
2加速車線で、本線の流れに近い速度まで加速するスピードメーターと前方
3右の合図を出す合図のスイッチ
4ミラーで本線の車の位置を見る右のサイドミラーとルームミラー
5顔を向けて右後ろを目で確かめる右斜め後ろ
6すき間に合わせて本線に入り、合図を戻す前の車との距離
高速道路の合流の手順を、加速・合図・ミラー・目視・合流の順で示した図解

加速車線で速度が足りないまま合流しようとすると、本線の車との速度の差が大きくなります。『怖いからゆっくり』が逆に危ない場面なので、教官の声かけに合わせてしっかり加速してみてください。

車線変更の手順

高速道路の車線変更は、一般道路の進路変更と同じ順番です。道路交通法施行令では、進路変更の合図は進路を変える約3秒前に出すと決められています。

車線変更の手順の例
  1. ミラーで移る車線の後ろの車を見る
  2. 進路を変える約3秒前に合図を出す
  3. 顔を向けて斜め後ろを目で確かめる
  4. ハンドルを少しだけ切って、ゆっくり車線を移る
  5. 移り終わったら合図を戻す

高速道路では、少しのハンドル操作で車が大きく動きます。ハンドルは切りすぎず、ゆっくり移るのがコツです。

高速道路から出る時の手順

合流ばかり気にしていると、出口で慌ててしまうことがあります。『出口に気づいた時には、もう通り過ぎそう』という場面は、高速道路に慣れていないとよく起きるんです。

出口に向かう時のチェック
  • 出口の案内標識を早めに見つけておく
  • 出口の側の車線に、余裕をもって移っておく
  • 減速車線に入る前に合図を出す
  • 本線では急に速度を落とさず、減速車線に入ってから減速する

出口を通り過ぎそうになっても、本線で急に止まったりバックしたりするのは危険です。教習中なら教官が次の出口までの道を教えてくれるので、落ち着いてそのまま走りましょう。

車校の高速道路で気をつけること

先に結論

高速道路では、速度と車間距離の感覚が一般道路と大きく違います。最高速度と最低速度、速度に合わせた車間距離を知っておくと、教習中も落ち着いて走れます。

『高速道路で何キロ出せばいいの?』と気になる方も多いはずです。車校の高速道路の教習で知っておきたい数字を、道路交通法施行令と教則からまとめました。

項目基準決まりの元
最高速度(普通自動車)時速100キロメートル道路交通法施行令
最低速度時速50キロメートル道路交通法施行令
時速100キロメートルの車間距離約100メートル交通の方法に関する教則
時速80キロメートルの車間距離約80メートル交通の方法に関する教則
雨でタイヤが減っている時上の約2倍程度が必要になることがある交通の方法に関する教則

最高速度は、高速自動車国道の本線車道などで標識による指定がない場合の数字です。標識で速度が決まっている区間では、その速度に従います。

教習の標準では、時速50キロメートル以下の規制がかかっている区間を走る場合は、指導員が高速走行の時の注意点を補って説明するとされています。

よくある失敗
  • 加速車線で速度が足りず、本線の車と速度の差が大きいまま合流する
  • 前の車に近づきすぎて、車間距離が短くなる
  • 車線変更の時に目で見る確認を忘れる
  • ハンドルを大きく切って、車がふらつく

車間距離は「時間」で考えると分かりやすい

『約100メートルと言われても、目で分からない』という声もよくあります。そんな時は、道路の白線の間隔や、前の車が通り過ぎた目印から自分が通るまでの時間で考える方法を教官に聞いてみてください。

教習の中で「これくらい」という感覚を一度つかんでおくと、免許を取った後も役立ちます。

高速教習が怖い時の準備とよくある相談

先に結論

高速教習が怖いと感じるのは、とても自然なことです。前の日に手順をなぞっておくことと、当日の不安を教官に先に伝えることで、怖さはかなり小さくなります。

ここでは、知恵袋などでよく読まれている車校の高速教習の相談を、テーマごとにまとめて答えますね。

相談1:明日高速教習があって不安。どんな感じで行う?

明日の高速教習が不安で、どんな感じで行うのか知りたいという相談はよく読まれています。『スピードが出たら頭が真っ白になりそう』と思いますよね。

実車の場合は、車校で説明を受けてから一般道路を走り、高速道路に入って、交代しながら走るのが一般的です。教官は補助ブレーキのある助手席から、合流や車線変更のタイミングを声で教えてくれます。

前の日は、この記事の合流と車線変更の手順を、頭の中で一度なぞっておくだけで十分です。

相談2:路上教習から高速教習まで1週間空いてしまう

スケジュールの都合で、路上教習から高速教習まで1週間ほど空いてしまうけれど大丈夫か、という相談もあります。運転に自信がないと、間が空くのは不安ですよね。

1週間空いても、高速教習の最初には説明があり、一般道路を走ってから高速道路に入ります。間が空く時は、前の路上教習で言われたことを短くメモして、当日の朝に読み返しておきましょう。

相談3:高速教習の合流で、どこを見ればいいか分からなかった

高速道路の教習が終わったのに、合流の視線が分からないままという相談もあります。教習は1時限なので、全部が身につかないまま終わるのは珍しいことではありません。

分からなかった所は、次の路上教習の時に教官に「合流の時の見る順番をもう一度教えてください」と聞いてみてください。

「合流の時、ミラーと目視はどっちが先ですか?」
「ミラーで全体を見て、最後に目で斜め後ろを確かめる順番だよ」

こんなふうに具体的に聞くと、短い時間でも答えてもらいやすくなります。

相談4:後ろの席で待っている時間はどう過ごせばいい?

複数教習の高速教習では、ほかの人が運転している間、後ろの席に乗っていることになります。知恵袋には、後部座席で眠くならない方法を知りたいという相談もあるほどです。

後ろの席は、実は落ち着いて高速道路を観察できる貴重な時間です。前の人の合流のタイミングや、教官の声かけ、前の車との距離の取り方を見ておくと、自分の番で同じ場面が来た時に動きやすくなります。

前の日と当日の朝にしておく準備

高速教習の前に準備できることは、それほど多くありません。次の3つだけでも、当日の気持ちはかなり違います。

  • 合流と車線変更の手順を、頭の中で一度なぞる
  • 前の路上教習で言われたことのメモを読み返す
  • しっかり寝て、運転しやすい靴で行く
教習の途中で極度に緊張した時は

警察庁の教習の標準では、実車の高速教習で「教習生が極度に緊張している場合」は中止を検討するとされています。怖さが強い時は、乗る前に教官へ正直に伝えておきましょう。

路上全体の怖さとの付き合い方は車校の路上教習や車校が怖い・不安な時はで紹介しています。

高速教習の予約と期限で気をつけること

先に結論

高速教習は、ほかの教習生と組む枠やシミュレーターの枠になることが多く、予約が取りにくくなることがあります。第二段階に入ったら、早めに学科を受けて予約の枠を確かめておきましょう。

知恵袋には、高速教習や複数教習の予約が取れず、期限に間に合わないかもしれないという相談もあります。『最後の1時限だけが取れない』という状態は、本当に焦りますよね。

期限から逆算して予約する

普通免許の教習は、道路交通法施行規則で9か月以内に修了すると決められています。第二段階の路上の教習は、仮免が有効な間に受ける必要があり、仮免の有効期間は適性試験を受けた日から6か月です。

時期やること
第二段階に入った直後学科(二)の「高速道路での運転」の日を確かめる
路上の基本の途中高速教習の枠が実車かシミュレーターか、予約方法を聞く
危険予測を終えた頃高速教習の予約を入れる
高速教習の後みきわめと卒業検定の予約に進む

複数教習やシミュレーターの教習を2時限受ける日は、道路交通法施行規則の「3時限続けて受けない」決まりの例外になっています。予約の組み方は車校の予約が取れない時は?でも紹介しています。

車校の外で高速道路は練習できる?

仮免の間に、家族の車で高速道路を練習したいと考える方もいるかもしれません。警察は、例えば熊本県警察が「高速道路の運転は禁止です」と案内しています。

道路交通法施行規則でも、本免の受験に必要な路上練習は、高速自動車国道と自動車専用道路以外の道路で行うものとされています。高速道路の練習は、車校の教習の中で受けるようにしましょう。

教習のペースや期限が気になってきたら、通い方そのものを見直すのも一つの方法です。通い方や時期を見直したい人、まとめて取りたい人は、車校や合宿免許の探し方も知っておくと選択肢が広がります。

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よくある質問

車校の高速教習は何時間ですか?

普通免許では、高速の技能教習が1時限、学科の「高速道路での運転」が1時限で、1時限は50分です。実車でもシミュレーターでも、1人当たりおおむね15キロメートル以上走るのが目安とされています。

車校の高速教習は本物の高速道路を走りますか?

原則は実際の高速道路などを走ります。車校が高速道路から離れている時や、通行止め・混雑・悪天候などで実車が難しい時は、運転シミュレーターで行います。

高速教習は1人で受けますか?

高速教習は、ほかの教習生と一緒に乗る複数教習で行われることがあります。何人で受けるかや組み合わせは車校によって違うので、予約の時に確かめてみてください。

雨の日でも高速教習はありますか?

教習の標準では、悪天候や、教習中に悪天候になりそうな時は、実車の高速教習の中止を検討するとされています。その場合の扱いは車校によって違うので、当日の案内に従いましょう。

仮免で家族と高速道路を練習してもいいですか?

仮免での練習について、警察は高速道路の運転は禁止と案内しています(例えば熊本県警察)。高速道路は車校の教習の中で走るようにしましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 車校の高速教習は第二段階の項目で、技能1時限と学科1時限
  • 学科の「高速道路での運転」や危険予測などを終えてから受ける
  • 実車かシミュレーターかは車校の場所や当日の状況で決まり、案内に表示される
  • 合流は加速、合図、ミラー、目視の順番で入る
  • 高速道路の最高速度は時速100キロメートル、最低速度は時速50キロメートル
車校ガイド

車校ガイド 編集部

車校(自動車学校・指定自動車教習所)の選び方や申し込み・入校準備から、学科・技能教習、効果測定・検定、卒業後の本免試験までを、これから通う人と通っている人が落ち着いて準備できるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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