車校の方向転換と縦列駐車のコツ|手順と目印の見つけ方

車校の場内コースで方向転換と縦列駐車を練習する場所のアイキャッチ

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車校の第二段階で方向転換や縦列駐車が始まると、『バックになると急に分からなくなる』『どこでハンドルを切ればいいの?』と戸惑う方も多いはずです。前に進むのとは見え方がまるで違うので、苦手に感じるのは自然なことですよね。

結論から言うと、方向転換も縦列駐車も「どこで止まり、どの目印でハンドルを切るか」を決めてしまえば、毎回同じ動きで入れられるようになります。この記事では、2つを同じ4つの手順で比べ、目印の見つけ方まで紹介します。

卒業検定での扱いや、駐停車の手順もあわせてまとめたので、みきわめや卒検の前の見直しにも使ってみてください。

目次

車校の方向転換と縦列駐車とは?

先に結論

方向転換は、狭い場所にバックで入って車の向きを変える練習です。縦列駐車は、道の左側に縦に並んだ車の間にバックで止める練習です。どちらも第二段階の技能教習で習います。

『方向転換と縦列駐車って、何が違うの?』と思いますよね。どちらもバックを使いますが、目的が違うんです。

方向転換は、法令では「方向変換」と書かれています。車校(自車校とも呼ばれます)では「方向転換」と呼ぶことが多いので、この記事でもその呼び方を使います。

比べる所方向転換(方向変換)縦列駐車
目的車の向きを変える道の左側に車を止める
入る場所横にある狭い車庫のような場所前後に並んだ車の間のすき間
主な動き前進で通り過ぎ、バックで入り、前進で出る前の車の横に並び、バックで斜めに入れて、まっすぐに戻す
実際の道で使う場面行き止まりで向きを変える、車庫に入れる道の端に止める

警察庁の「指定自動車教習所の教習の標準」では、第二段階の項目に「方向変換及び縦列駐車」が入っています。道路交通法施行規則の教習の事項でも、第二段階に「方向変換、縦列駐車及び急ブレーキによる停止を行うための走行」が挙がっています。

第二段階の全体の流れは車校の第二段階とは?で紹介しています。

卒業検定ではどちらか1つ

道路交通法施行規則では、普通免許の技能試験の項目に「方向変換又は縦列駐車」が入っています。卒業検定はこの技能試験の例に準じて行われるので、検定ではどちらかを行うことになります。

どちらが出るかは、その日の検定コースや指示しだいです。どちらが出ても大丈夫なように、両方の手順を体に入れておきましょう。

警察庁の技能試験の基準では、普通免許の試験は路上のコースを走ったあとに場内のコースを行う順番とされています。路上で緊張したあとに方向転換や縦列駐車が来ると考えて、場内に戻ったら一度深呼吸しておくと落ち着けますよ。

卒業検定の流れは卒業検定(卒検)とは?で詳しく紹介しています。

4つの手順で方向転換と縦列駐車を比べる

先に結論

方向転換と縦列駐車は「進入」「止める位置」「ハンドルを切るタイミング」「出る」の4つの手順に分けると、違いと共通点がはっきりします。どちらも、止める位置とハンドルを切る目印を決めることがカギです。

『手順が多くて覚えられない』と感じますよね。でも、4つに分けてみると、2つの練習はよく似た流れになっているんです。

下の表は、この記事で方向転換と縦列駐車を同じ4つの手順で比べたものです。目印の具体的な場所は、車校のコースや車によって違うので、教官に教わった目印に置きかえて読んでみてください。

手順方向転換縦列駐車
1. 進入合図を出して、入る場所の反対側に少し寄りながらゆっくり進む合図を出して、止める場所の前の車の横にまっすぐ並ぶように進む
2. 止める位置入る場所を通り過ぎ、決めた目印で止まる前の車の横で、決めた目印で止まる
3. ハンドルを切るタイミング止まった位置でバックし、目印が見えたら入る側にハンドルを回すバックしながら目印で左に回し、車が斜めになったら戻し、さらに右に回してまっすぐにする
4. 出る合図を出し、前と左右を確かめてから前進で出る合図を出し、前の車との間を確かめながら前に出る
方向転換と縦列駐車を、進入、止める位置、ハンドルを切るタイミング、出るの4つの手順で比べた図解

共通するのは「止まってから回す」

2つの手順に共通するのは、ハンドルを回すのは車が動いている時、という点です。止まったままハンドルを回す「据え切り」は、車やタイヤに負担がかかるので控えるよう教わることが多いです。

ゆっくりバックしながら回すと、車の動きを見ながら調整できます。速度はできるだけ遅く、ブレーキで細かく調整するのがコツですよ。

もう1つの共通点は、動き出す前の合図と確認です。前に進む時もバックする時も、合図を出してから周りを目で確かめる、という順番は変わりません。

車校の方向転換の手順とコツ

先に結論

方向転換は、入る場所の反対側に寄りすぎず、通り過ぎて止まる位置を一定にすることが大事です。バックでは、ミラーと目で後輪と縁石の幅を見ながら入れましょう。

方向転換で一番多い悩みは、『右に寄りすぎた』『入口の角にぶつかりそう』というものです。原因の多くは、最初に止まる位置が毎回ずれていることなんです。

車校の方向転換の手順
  1. 合図を出し、入る場所と反対側に少し寄せながらゆっくり進む
  2. 入る場所を通り過ぎ、決めた目印で止まる
  3. ギアを後退に入れ、合図を出してミラーと目で後ろを確かめる
  4. ゆっくりバックし、目印が見えたら入る側にハンドルを回す
  5. 車がまっすぐになってきたらハンドルを戻し、奥の目印まで下がって止まる
  6. 合図を出し、前と左右を確かめてから、出る方向にハンドルを回して前進で出る

幅寄せはハンドルを少しずつ

最初に反対側へ寄せる「幅寄せ」で寄りすぎると、入る場所までの距離が変わってしまいます。寄せる時は、ハンドルを少しだけ回して、すぐに戻すのを繰り返すと寄せすぎを防げます。

寄せ幅の目安は、車校のコースで教官に聞くのが一番です。「どこが見えたら寄せるのをやめればいいですか?」と聞いておくと、毎回同じ位置に寄せられます。

バックでは後輪と縁石の幅を見る

バックで入る時は、ミラーで後輪と縁石の幅を見るのが基本です。幅が広すぎれば少し入る側に、狭すぎれば反対側にハンドルを戻して調整します。

窓を開けて目で確かめるかどうかは、車校の教え方によって違います。教官の教え方に合わせて、見る場所を毎回そろえておきましょう。

方向転換でバックする時に、ドアミラーで後輪と縁石の幅を見る様子の写真
よくある失敗

バックで入る途中に縁石に後輪が乗り上げた時は、そのまま進まずにいったん止まりましょう。前に少し出て、ハンドルを戻してから入り直す「切り返し」をすれば、落ち着いてやり直せます。

出る時は内側の後輪に気をつける

入れ終わってほっとしたあとの「出る」も、意外と失敗が多い場面です。前進で曲がりながら出る時、後ろのタイヤは前のタイヤより内側を通ります。

ハンドルを早く回しすぎると、内側の後輪が縁石に乗り上げやすくなります。『出る時に後輪が縁石に乗った』という時は、いったん止まって少し下がり、回し始めを遅らせて出直してみてください。

症状から見直す点を探す

方向転換と縦列駐車で多い失敗と、見直したい点を表にしました。自分に近いものから試してみてください。

よくある症状見直したい点次に試すこと
幅寄せで寄りすぎる幅寄せのハンドル量少し回してすぐ戻すのを繰り返す
入口の角にぶつかりそうになる止める位置通り過ぎて止まる目印を決め直す
奥で斜めになってしまう戻すタイミングまっすぐになる少し前から戻す
縦列駐車で後ろが縁石に寄りすぎる左に回す量と長さ斜めになったら早めにまっすぐに戻す
出る時に後輪が縁石に乗る出る時の回し始め少し前に出てから回し始める

車校の縦列駐車の手順とコツ

先に結論

縦列駐車は、前の車の横に並ぶ位置と、ハンドルを左に回し始める目印の2つで決まります。斜めに入ったら一度まっすぐに戻し、最後に右に回して車をまっすぐにします。

縦列駐車は、方向転換よりも難しいと感じる方が多い練習です。ハンドルを左右に回すので、どこで何をするか混乱しやすいですよね。

車校の縦列駐車の手順
  1. 合図を出し、止める場所の前の車の横にまっすぐ並ぶように進む
  2. 決めた目印で止まる
  3. ギアを後退に入れ、合図を出して後ろと周りを確かめる
  4. ゆっくりバックし、目印が見えたらハンドルを左に回す
  5. 車が斜めになったら、いったんハンドルをまっすぐに戻して下がる
  6. 次の目印が見えたら、ハンドルを右に回して車をまっすぐにする
  7. 前後の車との間を確かめて止まる

3つの目印を決めておく

縦列駐車では、目印が3つあると考えると覚えやすくなります。並んで止まる目印、左に回し始める目印、右に回し始める目印です。

縦列駐車の3つの目印と、ハンドルを左、まっすぐ、右と回す流れを示した図解

目印は、前の車の後ろの角やポール、縁石など、車校のコースで見えるものを使います。どれを目印にするかは教官によって教え方が違うので、教わった目印をメモしておきましょう。

止めたあとのギアとパーキングブレーキ

『縦列駐車で止めたあと、ギアはどこに入れるの?パーキングブレーキは?』という質問もよく見かけます。止めたあとの操作の順番は、車校や検定の指示によって違います。

迷ったら、教習の時に教官に聞いて、その順番で毎回やるくせをつけておきましょう。

車校の駐停車と発着点での停車手順

先に結論

駐停車の練習では、合図を出して道の左に寄せ、止まる目印に合わせて止めることを習います。発着点での停車は、決められた位置にぴったり止めることが見られます。

『駐車と停車って、何が違うの?』と迷う方もいますよね。第二段階では「駐・停車」も教習の項目に入っていて、学科でも駐車と停車のきまりを習います。

駐停車してはいけない場所

道路交通法では、交差点や横断歩道、踏切、坂の頂上付近などで駐停車をしてはいけないと決まっています。距離で決まっている場所もあるので、表で整理しておきましょう。

距離駐停車してはいけない場所
5m以内交差点の端や道路の曲がり角、横断歩道や自転車横断帯の前後
10m以内踏切の前後、安全地帯の左側とその前後、バスや路面電車の停留所の標示板(運行時間中)

駐車したとき車の右側の道路上に3.5m以上の余地がなくなる場所では、駐車してはいけないとも決まっています。学科の問題でもよく出るので、あわせて覚えておくと安心です。

車校の停車の手順

道の左に止める時の停車手順
  • 止める場所が駐停車してよい場所かを確かめる
  • 合図を出し、ミラーと目で後ろを確かめて左に寄せる
  • 速度を落とし、止める目印でブレーキを踏んで止まる
  • パーキングブレーキをかけ、合図を戻す
  • 再び出る時は、合図を出して右後ろを目で確かめてから発進する

警察庁の採点基準では、道の端から発進する直前に、目で右後方などを確かめないと「安全不確認」として10点の減点です。止まる時より、出る時の確認を忘れやすいので気をつけましょう。

発着点での停車

車校のコースで、検定や教習のスタートとゴールになる場所を「発着点」と呼ぶことが多いです。採点基準では、場内で走り終える時に止まる目標から約0.3m以上離れて止まると「停止位置不適」として5点の減点です。

発着点が近づいたら早めに速度を落とし、止まる目印を見ながらブレーキを細かく調整してみてください。

止まったあとは、パーキングブレーキをかけてから降りる準備に入ります。最後まで気をゆるめずに、降りる前に後ろを目で確かめるところまでを一続きの手順として覚えておきましょう。

方向転換や縦列駐車でよくある相談

先に結論

よくある相談は「幅寄せで寄りすぎる」「縦列駐車が難しすぎる」「みきわめで縦列駐車ができないと落ちる?」の3つです。どれも、目印を決めて同じ動きを繰り返すことで変わっていきます。

ここでは、知恵袋などでよく見かける相談を、要約して答えていきます。

方向転換の幅寄せで、右に寄りすぎてしまう

『方向転換の幅寄せで、いつも右に寄りすぎる』という相談はとても多いです。ハンドルを大きく回したまま進むと、思った以上に寄ってしまうんです。

寄せる時は、ハンドルを少しだけ回して、車が動き始めたらすぐに戻すのがコツです。寄せすぎた時は、無理に入らず教官に「入り直していいですか?」と聞いてみてください。

縦列駐車が難しすぎて、教習中に焦ってしまった

『初めて縦列駐車を習ったら、難しすぎて焦った』という声もよく聞きます。最初の1回でできる人のほうが少ないので、焦らなくて大丈夫ですよ。

教習のあとに、3つの目印と手順を紙に書き出してみてください。次の教習の前にそれを見返すだけでも、動きがかなりそろってきます。

できたけれど、説明された言葉の意味がよく分からなかった

『なんとか入れられたけど、教官の言葉の意味が分からなかった』という相談もあります。方向転換や縦列駐車には、ふだん使わない言葉が多いですよね。

言葉意味
幅寄せ入る前に、車を道の片側へ少しずつ寄せること
切り返し一度で入らない時に、前後に動かして角度を直すこと
据え切り車が止まったままハンドルを回すこと
後輪と縁石の幅バックの時にミラーで見る、タイヤと縁石の間のすき間

分からない言葉は、その場で「今の幅寄せって、どういう意味ですか?」と聞いて大丈夫です。言葉が分かると、次の説明がぐっと入りやすくなります。

第二段階のみきわめで、縦列駐車ができないと落ちる?

『縦列駐車は1回しか練習していないのに、みきわめが近い』という相談もあります。警察庁の通達では、みきわめを行わない項目は急ブレーキ、高速、特別項目とされています。

つまり、方向転換や縦列駐車はみきわめで見られる項目に入っていると考えておくのが安心です。不安な時は、みきわめの前に教官に「縦列駐車をもう一度確認したいです」と伝えてみてください。

みきわめについてはみきわめとは?で詳しく紹介しています。

苦手を残さないための練習の考え方

先に結論

方向転換と縦列駐車は、目印をメモして見返し、教習のたびに1つずつ課題を決めると上達が早くなります。第一段階のクランクと同じく、速度を落とすことが一番の近道です。

方向転換や縦列駐車が苦手な人の多くは、バックの速度が速すぎます。ゆっくり下がれば、ミラーを見る時間もハンドルを回す時間も取れるんです。

苦手を残さないチェック
  • 教わった目印を、方向転換と縦列駐車に分けてメモする
  • 次の教習の前に、4つの手順の表を見返す
  • バックはブレーキで細かく調整して、できるだけゆっくり
  • 苦手なほうを、教官に伝えて多めに練習させてもらう

狭い道の速度と目線の考え方は、クランク・S字のコツでも紹介しています。第一段階で身につけた感覚は、方向転換や縦列駐車にもそのまま生きてきます。

通い方を見直すのもひとつの手

予約の間があいて、せっかくの感覚を忘れてしまう人もいます。通い方や時期を見直すと、練習の間隔を詰めやすくなる場合もあります。

まとまった休みがあれば合宿で一気に取る方法もありますし、通いやすい車校を探し直す人もいます。選択肢を広げたい時は、車校や合宿免許の探し方も知っておくと安心です。

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よくある質問

自車校の方向転換と縦列駐車は、卒検で両方やりますか?

道路交通法施行規則の技能試験の項目は「方向変換又は縦列駐車」なので、卒業検定ではどちらかを行います。どちらが出るかはその日の指示しだいなので、両方練習しておきましょう。

車校のバック駐車で、窓を開けて確認してもいいですか?

窓を開けて目で確かめるかどうかは、車校の教え方によって違います。教官の教え方に合わせて、見る場所を毎回そろえておくと安定します。

方向転換で切り返しをすると不合格ですか?

警察庁の採点基準では、場内での切り返しは5点の減点とされています。1回で不合格になるわけではありませんが、回数が増えると減点が重なるので、止まる位置と目印を決めておくことが大切です。

車校の発着点とは何ですか?

車校のコースで、教習や検定のスタートとゴールになる場所を発着点と呼ぶことが多いです。走り終えて止まる時は、止まる目標にできるだけ近く止めることが見られます。

縦列駐車の目印は、どこを見ればいいですか?

前の車の後ろの角やポール、縁石など、車校のコースで見えるものを使います。どれを目印にするかは教官によって違うので、教わった目印をメモしておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 方向転換は向きを変える練習、縦列駐車は道の左に止める練習で、どちらも第二段階で習う
  • 卒業検定では、方向変換か縦列駐車のどちらかを行う
  • 「進入」「止める位置」「ハンドルを切るタイミング」「出る」の4つの手順で比べると覚えやすい
  • 止める位置と、ハンドルを切る目印を教官と決めておく
  • 駐停車では、止めてよい場所を確かめ、出る時の右後方の確認を忘れない
車校ガイド

車校ガイド 編集部

車校(自動車学校・指定自動車教習所)の選び方や申し込み・入校準備から、学科・技能教習、効果測定・検定、卒業後の本免試験までを、これから通う人と通っている人が落ち着いて準備できるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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