車校の修了検定とは?内容・合格基準と当日の流れ

車校の修了検定で走る場内コースを、教習車の運転席から見たアイキャッチ

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みきわめで良好をもらって、次はいよいよ修了検定。『何をどこまでできれば合格なの?』『一発で中止になることもあるって本当?』と、そわそわしていませんか。

結論から言うと、車校の修了検定とは仮免をもらう前に、場内のコースで受ける技能の検定です。100点からの減点式で、ATなら70点以上が残れば合格です。

この記事を読むと、修了検定で見られること、減点と検定中止の違い、当日の順番、落ちた時の進め方が分かります。

目次

車校の修了検定とは?仮免の前の技能の検定

先に結論

修了検定は、第一段階の最後に受ける技能検定です。合格すると修了証明書がもらえ、仮免の技能試験が免除されます。その後、仮免の学科試験と適性試験に合格すると仮免許が交付されます。

車校(自車校とも呼ばれます)の修了検定とは、道路交通法施行規則で決められた「技能検定」の一つです。技能検定は、卒業検定と修了検定に分かれています。

規則では、修了検定のやり方と合格基準は「仮免許に係る技能試験の例に準ずる」とされています。つまり、試験場で仮免の技能試験を受けるのと同じ基準で採点されるんです。

修了検定を受けられる人

修了検定を受けられるのは、第一段階の技能教習と学科(一)の教習を終えた人です。技能は規則の基準でAT・MTとも12時限、学科(一)は10時限です。

技能の最後には、みきわめで「検定に進めるか」を確かめます。みきわめの中身は車校のみきわめとは?で紹介しています。

修了検定から仮免までの順番

順番内容決まりの元
1第一段階の技能と学科(一)を終える道路交通法施行規則 第34条
2みきわめで良好をもらう道路交通法施行規則 第33条
3修了検定に合格し、修了証明書を受け取る道路交通法 第99条の5
4修了検定の日から3か月以内に、仮免の学科試験と適性試験に合格する道路交通法 第97条の2
5仮免許が交付され、第二段階へ進む道路交通法

修了証明書があると、仮免の技能試験が免除されるのは修了検定の日から3か月以内です。学科試験の流れは車校の仮免試験で詳しく紹介しています。

修了検定で見られること

先に結論

修了検定では、場内のコースで「運転装置の操作」「交通ルールに従った運転」「安全な運転姿勢と確認」の3つが見られます。課題ごとに特別な技を見るというより、乗ってから降りるまでの全部が採点の対象です。

『S字とクランクさえできれば受かる?』と思う方も多いはずです。実は、採点されるのは課題だけではありません。

施行規則では、技能試験の採点は減点式で、次の3つの能力について行うと書かれています。運転装置を操作する能力、交通法規に従って運転する能力、運転姿勢そのほか安全に運転する能力です。

走るコースと課題

普通仮免許の技能試験の項目は、規則で次のように決められています。修了検定も、この項目に準じて行われます。

項目主な中身
幹線コースと周回コースの走行外周などで指示された速度で走る、カーブを曲がる
交差点の通行右折・左折、信号のある交差点、一時停止の場所
横断歩道と踏切の通過横断歩道の手前での確認、踏切の手前での停止と確認
曲線・屈折・坂道コースS字、クランク、坂道での一時停止と発進

走る距離は、規則ではAT車で2,000メートル以上です。MTの人は、AT車の項目のほかにMT車の項目を1,200メートル以上走ります。

S字とクランクの通り方は車校のクランク・S字のコツでまとめています。

採点が始まるのは乗る時から

警察庁の通達では、採点の範囲は「乗車する時から下車する時までの間」とされています。乗る前の確認やドアの閉め方から、もう見られているということです。

乗ってから発進までで見られやすいこと
  • 乗る前に車の前後と周りの安全を確かめる
  • ドアを最後までしっかり閉める
  • シートとミラーを合わせ、シートベルトを締める
  • 合図を出し、ミラーと目視で後ろを確かめてから発進する
  • 降りる前に、目で後ろを確かめてからドアを開ける

ドアを完全に閉めずに走ると5点、シートベルトをしないと10点の減点です。降りる時に目で後ろを確かめないのも、安全不確認として10点引かれます。

試験中の決まりごと

通達では、試験のコースは「すべて車道とみなす」とされています。安全確認は、原則として直接目で見ることと、ミラーで見ることの両方で行います。

脱輪した時は、すぐに止まって、乗り上げる前の地点まで戻って走り直すことになっています。『このまま行っちゃえ』と進むと、減点がさらに大きくなるので気をつけましょう。

減点と検定中止の違い

先に結論

修了検定には「減点」と「検定中止」の2種類のミスがあります。減点は合計が合格基準を割らなければ合格できますが、検定中止に当たる操作をすると、その場で検定が終わります。

ここが一番気になる所ですよね。『1回ミスしたら終わり?』と不安になる方もいますが、ミスの種類によって扱いがまったく違うんです。

この記事では、減点と検定中止を分けて見る方法をおすすめします。

主な減点の項目

警察庁の採点基準の通達から、場内の検定でよく出てくる項目を抜き出しました。数字は場内の減点です。

減点の項目どんな時場内の減点
安全不確認発進前、進路変更、交差点、踏切で目で確かめない10点
合図不履行等合図を出さない、遅い、戻さない5点
安全措置不適ドアを閉めきらない、ハンドブレーキを戻さない5点
エンスト操作がうまくいかずエンジンが止まる5点
発進手間どり発進すべき時からおおむね5秒以内に発進しない5点
速度超過速度を指定された区間で指示速度を超える20点
脱輪(小・中)縁石に車輪が当たる、乗り上げた地点から約1.5m未満で止まる小5点・中20点
接触(小)障害物などに車体が軽く当たる20点
切り返し狭いコースで切り返す5点
停止位置不適停止線のおおむね2m以上手前で止まる5点
徐行違反右左折の時や徐行の場所で徐行しない20点

採点は「回数減点」が原則です。同じミスを2回すれば、その分だけ引かれます。

検定中止になる主な場面

通達では、次のような時は試験を中止すると決められています。修了検定もこれに準じて行われます。

検定中止になる主な場面
  • 一時停止の場所で、停止線の直前で止まらない(車体の一部が停止線を越えて止まった時も含む)
  • 赤信号で進む、黄信号で止まれるのに進む
  • 踏切の手前で止まらない、踏切の中でエンストする
  • 脱輪してそのまま約1.5m以上走る、障害物に強く当たる
  • 狭いコースで通れなくなる(切り返し4回など)
  • 危ない場面で、検定員がブレーキやハンドルを操作した
  • 減点の合計で、合格基準に届かないことがはっきりした

減点が積み重なって合格点に届かないと分かった時も、そこで検定は終わります。『途中で止められた=一発アウトの操作をした』とは限らないんですよね。

減点と中止の違いを比べる

減点で済むミス
  • 合図が少し遅れた
  • エンストした(場内で1回)
  • 狭いコースで1回切り返した
  • 停止線より手前で止まりすぎた
検定中止になるミス
  • 一時停止の場所で止まらない
  • 信号無視
  • 踏切の手前で止まらない
  • 大きな脱輪や強い接触

減点のミスをしても、落ち着いて立て直せば合格は十分ねらえます。1つミスをした後に焦って、中止の操作をしてしまうことのほうが怖いんです。

修了検定のミスを減点で済むものと検定中止になるものに分けて並べた図解

修了検定の合格基準(AT・MT)

先に結論

修了検定は100点満点からの減点式です。AT限定なら70点以上で合格です。MTの場合は、AT車の項目で70点以上、MT車の項目で60点以上が必要です。

技能試験の成績は100点満点で、免許の種類ごとに決められた点数以上が合格です。規則と通達では、普通仮免許の合格基準は次のとおりです。

区分合格基準補足
AT限定AT車の項目で70点以上AT車の項目だけを受ける
MTAT車の項目で70点以上、MT車の項目で60点以上AT車の項目を先に行う

MTの検定はAT車の項目が先

令和7年4月1日から、普通免許の技能試験はAT車を基本に行い、クラッチやギアの操作に関する項目だけをMT車で行う方式に変わりました。規則では、AT車の項目をMT車の項目より先に行います。

AT車の項目で合格基準に届かなかった人は、MT車の項目を行わなくてもよいとされています。古い情報では違う合格点が書かれていることもあるので、通う車校の案内で確かめておきましょう。

MT車の項目で走る課題

警察庁の技能試験の実施基準では、MT車の項目で行う課題が決められています。MTの人は、AT車の項目を終えた後にこれらを走ります。

課題回数の目安(通達)
指示された速度での走行1回以上2回以下
周回コースのカーブ2回以上
指定された場所での一時停止1回以上
右折・左折それぞれ1回以上
信号、横断歩道、踏切の通過それぞれ1回以上
S字(曲線)とクランク(屈折)それぞれ1回
坂道(一時停止と発進を含む)1回以上2回以下
障害物のある場所の通過1回以上

クラッチの操作に気を取られると、確認や合図が抜けがちです。『ギアのことで頭がいっぱい』になりやすい人は、坂道発進と踏切の手順を声に出して練習しておくと安心ですよ。

30点の持ち点で考える

AT車の項目は、100点から30点までの減点なら合格です。この30点を「持ち点」と考えると、ミスの重さが分かりやすくなります。

例えば、安全不確認が3回あると30点です。確認の抜けは1回ごとの点数が大きいので、ここを減らすのが合格への近道なんです。

反対に、合図の遅れやエンスト、切り返しは1回5点です。1つミスをしても、残りの持ち点はまだたくさんあります。

ミスをした直後こそ、次の確認と合図をていねいにすることを意識してみてください。焦りを引きずらないことが、持ち点を守るいちばんのコツです。

当日の順番と準備、落ちた時の進め方

先に結論

当日は、説明を聞いてコースを確かめ、順番に乗って走り、結果の発表を待つ流れです。新しいことをするより、いつもの手順を落ち着いてなぞることを意識してみてください。

当日の流れは車校によって違いますが、よくある順番をまとめました。

修了検定の当日の流れ(一例)
  1. 受付をして、検定の説明を聞く
  2. 走るコースを地図や説明で確かめる
  3. 順番が来たら、車の周りを確かめてから乗る
  4. 起点まで走り、合図を受けて検定を始める
  5. コースを走り終え、指示された場所に止まる
  6. 降りる前に後ろを確かめてから降りる
  7. 結果の発表を待ち、合格なら次の手続きの案内を聞く

通達では、乗車地点から試験の起点までの「ならし走行」の間は採点しないとされています。ただし乗る時の動作は見られているので、乗る前から気を抜かないようにしましょう。

修了検定の当日の流れを、受付からコースの確認、乗車、走行、結果の発表まで順に並べた図解

コースの覚え方

コースは、道順を「どこで何をするか」の短い言葉で覚えると頭に入りやすいです。例えば「外周1周、2つ目を左、S字、坂道、踏切、右折、クランク」のように、課題の名前だけを並べてみてください。

道順を間違えても、それだけで検定中止になるわけではありません。迷った時は落ち着いて検定員の指示を聞けば大丈夫です。

前日と当日のチェック

前日と当日に確かめること
  • 一時停止の場所と踏切の位置をコースで確かめる
  • 乗る前の確認からシートベルトまでの順番を言えるようにする
  • 運転しやすい靴と服装を用意する
  • 眼鏡やコンタクトが必要な人は忘れずに持っていく
  • 時間に余裕をもって着き、深呼吸してから乗る

落ちた時の進め方

『もし落ちたらどうしよう』と考えてしまう方のために、落ちた時の流れも見ておきましょう。修了検定に落ちたら、1時限以上の技能教習(補習)を受けてから、もう一度検定を受けます。

規則では、修了検定に合格しなかった人は「更に一時限以上の技能教習を受けた後」でなければ次の修了検定を受けられないとされています。何時限受けるかは車校の判断です。

補習の中身や料金の考え方は、車校の補習とは?で紹介しています。

落ちた日にやること
  1. 検定員や指導員に、落ちた原因の場面を聞く
  2. 言われたことをその日のうちにメモする
  3. 補習の予約と次の検定の日を受付で確かめる
  4. 学科(一)の残りや仮免学科の勉強も並行して進める

再検定の料金は車校とコースによって違います。追加の教習や再検定が料金に含まれているかは、契約内容で確かめておきましょう。

車校の修了検定のよくある相談

先に結論

よく読まれている相談は「何回で受かるものか」「黄信号で中止になった」「大きなミスが続く」の3つです。どれも、減点と中止の違いを知っておくと次の対策が立てやすくなります。

Yahoo!知恵袋に寄せられた修了検定の相談から、多く読まれているものを要約して紹介します。

相談1:修了検定は大体何回で受かるもの?

運転が苦手なので、1〜2回は落ちる気がしている、という相談です。

修了検定だけの合格率は、公的な統計では見つかりませんでした。何回で受かるのが普通、という数字はないので、回数を気にしすぎなくて大丈夫です。

それより、検定中止になる場面を確実に避けることを意識してみてください。中止の操作さえしなければ、減点で済むミスが少しあっても合格はねらえます。

相談2:黄信号で進もうとして、開始2分で中止になった

黄信号で止まると急ブレーキになりそうだったので進もうとしたら、検定員に止められて中止になった、という相談です。

採点基準では、黄信号で止まれるのに進むことは「信号無視」に当たり、検定中止の項目です。信号の手前では、黄色に変わったら止まれる速度で近づくことが大事なんです。

交差点が近づいたら、少し早めにアクセルを戻して、いつでも止まれる準備をしておきましょう。そうすれば、黄色になっても慌てずに止まれます。

相談3:検定で大きいミスを何回もしてしまう

AT車で修了検定を受けているけれど、毎回大きなミスをしてしまう、という相談です。

大きなミスが続く時は、どの場面で起きているかを書き出してみてください。一時停止、踏切、脱輪など、場面が同じなら、そこだけを補習で重点的に練習すれば変わってきます。

指導員には「〇〇の場面だけ練習したいです」と具体的に伝えてみましょう。例えば「クランクの入り口でいつも脱輪するので、そこを重点的に練習したいです」という言い方です。

相談4:左に寄せる時も巻き込みの確認はいる?

左への進路変更をする時に、左後ろの巻き込みの確認もいるのか、という相談です。

採点基準では、進路変更の時に確認をしないと安全不確認として減点になります。確認は原則として、目で直接見ることとミラーで見ることの両方で行います。

どこまで確かめるかの細かい教え方は、車校の指導員によって言い方が違うこともあります。迷う時は、検定の前に指導員に「左に寄せる時は、どこを見ればいいですか」と聞いて確かめておきましょう。

車校の予定を見直したい時は

検定に落ちて予約が先まで取れないと、仮免までの道のりが長く感じますよね。『この先も詰まらなかったらどうしよう』という方もいるかもしれません。

これから車校を選ぶ人や、まとめて短い期間で取りたい人は、合宿免許や近くの車校の探し方も知っておくと選択肢が広がります。通学で自分のペースで進めるのも、もちろんよい選び方です。

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よくある質問

車校の修了検定とは何ですか?

第一段階の最後に、場内のコースで受ける技能検定です。道路交通法施行規則では、やり方と合格基準は仮免許の技能試験の例に準ずるとされています。合格すると修了証明書がもらえます。

修了検定の合格点は何点ですか?

100点満点からの減点式で、AT限定は70点以上が合格です。MTはAT車の項目で70点以上、MT車の項目で60点以上が必要です。

修了検定は1つのミスで落ちますか?

ミスの種類によります。合図の遅れやエンストなどは減点で済みますが、一時停止の場所で止まらない、信号無視などは検定中止になります。

修了検定に落ちたら、すぐに受け直せますか?

規則で、1時限以上の技能教習を受けた後でなければ次の修了検定は受けられないとされています。補習と次の検定の日程は車校の受付で確かめましょう。

修了検定の後、仮免の学科試験はいつまでに受ければいいですか?

修了証明書で仮免の技能試験が免除されるのは、修了検定の日から3か月以内です。その間に仮免の学科試験と適性試験に合格しましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 車校の修了検定とは、仮免の前に場内のコースで受ける技能検定
  • 採点は乗る時から降りる時までで、100点からの減点式
  • AT限定は70点以上、MTはAT車の項目70点以上とMT車の項目60点以上で合格
  • 一時停止の場所で止まらない、信号無視、踏切の手前で止まらないなどは検定中止
  • 落ちたら1時限以上の補習を受けてから、もう一度受ける

車校全体の流れは車校とは?自動車学校で免許を取る流れでまとめています。

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